数式にいつの間にか「_xlfn」が表示されていることがあります。
「_xlfn」は使用しているExcelのバージョンでは使えない関数が使用されている場合に表示されます。
これらの関数は、以前のバージョンのExcelとの互換性を保ちながら、新機能を提供するために導入されました。
「_xlfn」について
たとえば、”_xlfn.”の接頭辞が付いている関数の例としては、”_xlfn.CONCAT”や”_xlfn.IFNA”などがあります。
Excel 2019以降でCONCAT関数を使って作成していた場合、Excel 2016以前のバージョンでは対応していないため、「_xlfn.CONCAT」と表示されます。
「_xlfn」が付いている数式は使用できないため、複数のバージョンのExcelで作業することが想定される場合は下位互換の関数を使うなど対策が必要です。
CONCTA関数の下位互換はCONCATENATE関数になります。
ちなみにCONCAT関数はセル範囲指定ができますが、CONCATENATE関数はセルごとに指定が必要な点に注意してください。
企業などで運用されている場合は、使用するExcelを統一する方がいいでしょう。
新規関数と類似関数
バージョンアップで追加された関数と似た機能の関数をいくつか紹介します。
新規関数 | 類似関数 | 説明 |
---|---|---|
CONCAT関数 (Excel 2019) | CONCATENATE関数 | 複数の文字列を結合 |
XLOOKUP関数 (Office 365) | VLOOKUP関数 HLOOKUP関数 | 表や範囲から情報を検索 |
下位互換関数は将来的に削除される可能性があるため注意が必要です。